女神の褒賞16

女神の褒賞


10/24。
海馬コーポレーションによって建設されていた祭場がオープンした。
瀬人は白の礼服に身を包み、取材や挨拶をこなしていた。
服装は白、しかも礼服、指輪騒動もまだ完全に収まっていない、と言うこともあり、質問内容は殆どが結婚についてだ。
それらはもう秘める必要はない。
瀬人は今日ここで式を挙げることを公表した。
拍手が巻き起こり、祝辞が飛ぶ。めちゃくちゃなのに、なんだかんだで、やることなすこと世間から肯定的に見られているのだあの男は。
その様子を、アテムは控室の画面越しに眺めていた。
画面のテロップが、祭場のオープンについての記載から『海馬コーポレーション社長 海馬瀬人氏(20)結婚』に変わる。
初めは挨拶だったのに、もはやニュースなのかCMなのか分からない。だが、インパクトはかなり大きくなったことだろう。
狙ってやったに違いない。海馬瀬人は戦略家かつパワータイプなのだから。正しくその通りの状況になっている。
「あなたの旦那さん…。流石は海馬くんね。」
「式には中継を入れないって言ってたから宣伝に必要なんだそうだ。…目立ちすぎだぜ。」
「明日にでもここの予約が殺到するのは間違いないわね。」
「そうかもな。…杏子はさ、こうなるって思っていたんだろう?いつからだ。」
ずっとアテムと瀬人をくっつけようとしていた杏子の勘は、それぞれの心中を見事に見抜いていた。
杏子は柔らかく微笑み、告げる。
「初めて、あなたから電話を貰ったあの日から。」
驚きに、アテムは弾かれたように顔を上げた。
「そんなに前から…。そうか。俺は中々自分の気持ちに気付かなくてな、あいつを随分待たせたと思う。」
「待っていたのかしら。」
「どういうことだ?」
「待つも何も、海馬くんはずっと…いつもあなたと一緒に居たじゃない。」
いつも一緒に居た。
冥界に還って、再戦の誓いも破って、もう道が交わることもないのだろうと思った。なのに瀬人がやって来たことでまた交わって。そして今度は自分が現世に着いてきて、そしたらいつの間にかこうなっていた。
いつの間にか、か。初めから、そうだったのかもしれない。
初めからだと、瀬人はそう言っていた。
「そうだな。」
穏やかに微笑む花嫁、アテムを、綺麗だなと、杏子は眺めていた。

控室前が騒がしくなり、仲間たちがやってきた。
「ううっ、やっぱり嫁に出したくないっ!」
「城之内、泣くのは早いぞ。」
「でも今日は式だけで、婚姻は済んでるから俺はもう人妻だぜ?」
「おめでとうアテム。でも人妻なんて言葉、どこで覚えてきたの。」
「それがな相棒、昼間にやってるドラマが…。」
「うん、なんか分かったどうもありがとうもういいや。」
遊戯の気苦労は、未だ絶える気配を見せない。もしかすると一生この調子なのではないだろうか。何せアテムは天然記念物である。

「それはエジプトの民族衣装なの?」
遊戯が尋ねる。
「これは当時の衣装で、セトが…って同じ名前なんだよな。ほら、あの記憶の世界で見たって言ってた、神官のセトが用意してくれたんだ。冥界産だぜ。」
それをいつの間にか瀬人が引き取りに行っていた。あの2人は似た者同士である。もしかすると仲が良いのだろうか。
穏便にセトとやり取りを続けられる人間は中々居ない。
実際には、仲の良さで言うと悪くはない、という程度であるがアテムの知るところではない。なにせ2人とも他人には興味がない。
「あの海馬に似た人か!あの人はやっぱいい奴だな。」
いつか酒を飲み交わしたいぜ。などと男たちは騒ぐが、気は合わないかもしれないとアテムは思う。
セトは自分の夫である海馬瀬人とよく似ている。
その瀬人に対して喧嘩腰でいては、いつかそんな日がやって来たとして、喧嘩にならないと良いのだが、と心配するしかない。
セトが誰かと喧嘩をするとも思えないが、お世辞にも態度がいい方ではないし、仲間だとか友情とかそういったものに興味のないタイプで、そこは瀬人と同じである。
今から繋いでも構わないがつい最近連絡したばかりだしきっと怒るだろうな、と考えて止めた。
アテムは知らないが、ガチギレの件で怒らせたままになっているので賢明な判断ではあった。アテムは運はいい方である、それが幸いした。
ワイワイ騒ぐ仲間を眺めていると、外から瀬人の声がした。
「アテム、入っても構わないか?」
「ああ。」
新郎の登場である。
整った顔、抜群のスタイル、圧倒的なオーラはモデルも顔負けだろう。
瀬人がアテムの元に歩み寄り、暫し見つめ合う。
2人並ぶとやはりそれが普通であるかのような自然な空気感。
今日の主役として美しく着飾っている、絵になる2人。
推しが尊い、杏子は口元を押さえた。やはり正常な反応である。
「着替えたのか。」
「あれは広報用だ。」
「へえ。色々あるんだな。」
青い目がまじまじとアテムを見つめる。
3000年前、1度目を生きた時代の婚礼衣装。かの国特有の目元を強調したメイク。
「どうだ、なかなか似合ってるだろ?」
「ああ、とても美しい。」
「瀬人っ、こんな、皆の前で。」
「似合っているかと聞いたのはお前だろう。」
前撮りの衣装も良かった、と瀬人は呆れたように、追い打ちをかけるように笑う。
口調はとても穏やかで、あの苛烈な海馬瀬人のイメージはない。良くも悪くも、自分の魅せ方をよく知っている男なのだ。アテムにはとことん甘い。
瀬人はいつものように髪に手を伸ばし、しかしかき回すのはやめて前髪だけ指先で遊ばせた。
「髪の毛、ぐちゃぐちゃにしないでくれよ?」
「言われなくとも。」
それからアテムの顔を眺め、ズラッと並んだルージュの中から1本を引き抜いて渡した。
「口紅は、この色が合うだろう。」
「お、おう。」
「先に行って待っている。」
それだけが用事だったかのように瀬人は出ていった。
いちゃつかれても目のやり場に困るので、遊戯は内心ホッとしてた。何せ甘い海馬瀬人は禁断に誘う危険物である。
「あいつ、何しに来たんだ。」
「それは私たちかもしれないわ。新婚さんの邪魔しちゃったわね。」
「気にすることはないさ。あいつは俺を待ってる。」
いつでも、瀬人はアテムを待っている。



病める時も健やかなる時も、死が2人を分かつまで…
定番のフレーズだ。いついかなる時も愛し、慈しみ、心を尽くすことを誓うか、と。
「誓います。」
アテムが先に答える。迷いのない、澄んだ声だ。
今、隣にいる。これからも、ずっと。
「誓う。死を持ってしても、決して分かたれることはないだろう。」
死をもってしても。紅い目が、ちらりと視線を寄越す。もう離れることはない。
選んだ色を纏った唇。ベールはない。
少しだけかがんで、短いキスを交わした。
視界の端では、予想通り4人の男が涙していた。

流石に披露宴になればオトモダチはやや復活していたが涙ぐんでいるし、磯野はまだハンカチが手放せないでいた。仕方のない奴らだ。
海馬瀬人は広告塔である。プライベートであるからと記者などは入れていない。だが、そのためにアテムが追い回されるなどあってはならない。
まずは海馬コーポレーションの公式からの発表。写真1枚と簡潔なコメントだけを載せ、報道各社はこれを基に記事を作るしかない。
しかし、それだけでは不十分だとばかりに動画などは流出するものだ。
次に、内部の選ばれたスタッフだけが撮影した動画や写真を、偶然を装って特定の信頼できるメディアに流す。アテムが披露宴で見せた自然な笑顔や、2人のささやかな仕草が映った映像だ。メディアは飛びつくだろうが、流出のタイミングや内容は細かく調整すべきである。
さらに、SNS上には「偶然を装った小ネタ」をさりげなく流す。結婚式の小さな逸話や、ゲストが撮った舞台裏の1枚を匿名アカウントから投稿させる。話題は広がるが、アテムのプライバシーは守られる設計だ。
どの場面を選ぶべきか。ファーストバイト、あれはない。ブーケトス、まだこちらの方が良いがアテムが目立ちすぎていて危険である。指輪交換辺りが穏便だがありきたりすぎて不十分の連鎖だ。
そうして、社交的注目とプライベートの両立は完成するだろう。世間にとっては華やかで話題の結婚。2人にとっては静かで安心できる愛の時間。
情報戦は結婚生活の見えない盾となって、2人を包むことだろう。
「何考えてるんだ?」
「さあな。」
「仕事の顔してたぜ。」
「悪いな。」
「社長夫人の務め、とかだろ?分かってるさ。心配は要らない。」
それは本当に分かっているのだろうか。妻帯はしていなかったらしいが王妃の公務と混同している可能性はある。多方面を支配しているが王になどなった覚えはない。
実際に起こり得ることとして、身辺は騒がしくなるだろうし、何かの際にはパートナーとして出席してもらうことになるだろう。アテムも元は王族で、頭も良い。振る舞いやマナー程度ならすぐに覚えそうなので心配はしていないが。
アテムは青いラインの入った指輪を眺めて目を細めている。
自分の手にある紅いラインの入った指輪に目を落とす。差分なくこの色を出させるのがどれだけ大変だったことか。
工房には、近しいが違う色になってしまった失敗作がうず高く積まれている。瀬人の目はほんの少しの色の違いを許さなかった。
「アテム、海馬くん。写真撮りましょ。」
「もちろんだ。お前も映れよ、仏頂面はなしだ。」
「いいだろう。」
アテムの肩を抱き、カメラに目線を向ける。
映ることなど慣れたものだ。変顔になっただの目を閉じていると騒ぐオトモダチを見遣る。
ありえない、お前、全部綺麗に写ってるぜ。と言うのでアテムの手元の端末を覗き込めば目を閉じてしまっていた。
瀬人にとってはありえないことではない、そんなものは経験値だからだ。
「いくつか撮ったのだろう。下手な鉄砲もなんとやら、だ。」
相変わらずブツブツ言っていたアテムだったが、遠慮がちに、お写真を、声をかけてきた磯野に応じて撮ったものは写りが良かったようで機嫌はすっかり直っていた。
無論これはアテムが経験を積んだからではない。単にカメラマンの腕が良かったのだ。
経験を積みたければこれからいくらでも撮ればいい。慣れるころには良い思い出になっているだろう。
こうやってアテムと積み重ねられるものならば、過去も案外悪くはない。過去が未来へと形を変えていく。
思い出や過去に対してそんなことを思う日が来るなどとは、思ってもみなかった。
「それにしても、本当に綺麗ね。似合ってるわ。」
「ありがとう。あいつにこんなセンスがあったなんて俺も驚いたぜ。」
アテムはガールズトークとやらに花を咲かせている。
アレの用意した衣装は、似合いすぎる程に似合っていた。





式の数日前のことだ。
アレからの連絡があって冥界へ渡ると、無言で婚礼衣装を差し出された。
「いいのか?」
「あの時と同じことを聞くのだな。言った筈だ。良くなければ元より捕縛している。」
「まあ、数だけは居たようだがな。」
「ふ、言ってくれる。」
瀬人が衣装を受け取ると、神官は薄く笑った。その様子は実に満足そうだった。
最初から、この神官だけは敵意や困惑、そういった負の感情を向けて来なかった。何故かは知らないし興味もなかった。アテムに対し、貴様は王でも神でもないのだと、右足を向けてやった時にもそうだった。怒りすら見せなかった。
まるで、この男も同じ考えを持っていたかのような。
アテムがさっさと降りて来ないものだから大立ち回りをする羽目になり、流石に慌てて周囲を止めているのを、この神官は読めない表情で、顔色1つ変えずに眺めていた。
止めもせず、煽りもせず、恐怖や混乱もなく、その青い目で、じっとこちらを見ていただけだった。



初めて会話をしたのはアテムが現世を望んだ時だ。
誰に声をかけるべきかは、数ヶ月も冥界の状況を見ていて分からない筈もない。神官セト。石板の男だ。
あの日、アテムが現し世に行きたいと言った日。その足で神官の元へ出向いた。
「アテムが現世を望んだ。手筈が整い次第連れて行く。」
王を攫うと宣言したにも関わらず、アレは立ち上がりこそしたものの、不快感1つ見せず面白そうな顔をしただけだった。
「来たか。ならばこちらには考えがある。」
無言で続きを促すと、口元をつり上げて薄く笑った。
冥界の誰が拒否しようとも連れて行くつもりだった。だが、続けられた言葉も内容も、予想に反して穏やかなものだった。
「なに、あなたに敵意はない。女神の褒賞も、1つくらいは得られよう。」
「褒賞だと?」
「己の力で全てを成し遂げる、あなたはそういう人間だ。手出しは要らぬと言うだろう。」
「当然だ。」
勝算ならばあった。アテムの体を見つけ出し、再生させ、そこに宿らせれば良い。アテムのオリジナルが使えずとも別の方法はいくらでもある。
「ファラオ…いや、アテムの望みが現し世に行くことだけだとでも?違うのだろう。」
「そうだ、知らぬはずがなかろう。それはそちらも承知の上ではないのか。目的は何だ。」
「目的?私は初めからあなたを止めなかった。今も止めはしない。それで全てが分かるのでは?」
「…やはり、そうか。」
初めに見せた、あの態度。
「あの人が望むのならば全てを叶えてやりたい。ただ、それだけだ。」
周りに人の気配はない。人払いをしてあるのだろう、周到なことだ。
アテムを名で呼び人と言う。恐らくただそれだけのために。
そしてその願いを叶えようと言う。
それがあの神官の願いだった。
「未来を閉ざされた少年。それが私の認識だ。閉ざされたそれを与えることが出来るのなら、女神に願うことすらしよう。」
「…願いなどと。何のつもりだ。」
「あなたが心配することは何もない。王位を継いだから知っている。王など孤独なただの神。私はその、ただ一人の友だ。」
神官が目を伏せる。あの喪失を、見ているのだろう。同じ痛みを知っている、同じ考えに至るのは自然なことだ。
だが、この男は。
3000年前の石板に描かれた男。王位を継ぎ、詩を記し、内容が真実ならば、遥か魂の交差する場所、共に未来を願った筈の男だ。
アテムとの未来、そこに在るのが自分でなくとも良いと言うのか。
「いいのか?」
「良くなければ元より捕縛している。」
「俺を捕まえられるものか。」
「その割に、あの人にはすっかり捕まっているようだがな。」
神官が笑う。違いない。捕まっている。
「それはあいつの方だ。」
「否定はしない。」
アテムがずっと待っていた誰か。それが目の前の不遜な男である。
どこがいいのかはセトには分からない。だが、アテムが『望んだ』のだ。理由はそれだけで充分だった。この男には力があり、その精神性も、冥界を出たアテムの傍らに置くのに良い。更には、同じ考えを持っているのは見て取れる。つまり、この男はセトの目的を果たすために最適な…。
神官が顔を上げる。なんとも意志の強い目を、真正面からぶつけてくるものだ。勿論それで怯むような瀬人ではない。ただ、そう思っただけ。
「餞だ。私の名を持って女神に交渉してやろう。」
神官が背を向けると、白い龍の翼が見えた気がした。
「あなたはあの人の居場所を。私はあの人の存在を。」
他人に指図されるなど、性に合わないし決して許しはしない。アテムの好きな結束や協力などもお断りだ。
そしてこの男も同じ気質を持っている。それは見ていて理解していた、話して確信した。
だが、それでも神官は願った、己の手でアテムの幸せを。未来を。
確実に手に入れるためならば、今この手段は最適解。
適切に、手段を選ばない。それはもう馴染んだものだった。
利害は一致している。
『神ではなく、人間に。』
この世界において、これは完全なる暴挙。
それを願うなど。これは、ある種の共犯だ。
「いいだろう。整い次第、また来る。」
その手に乗ってやる。それはお互い様だ。瀬人はコートを翻し、神官の部屋を出た。
青い目をしていた。鏡でも覗いたような、自分と同じ色。少しの差分もない青だった。





「瀬人。」
「どうした?」
「誕生日おめでとう。」
「何を言うかと思えば。」
アレの寄越した婚礼衣装はあまりにもアテムに似合っていて、未だに嫁にやりたくないと騒ぐ城之内や、面倒な事を言うイシズなどとは一線を画した桁外れの思いを主張していた。
単なる祝いの装束、どころではない。スタイルや色使いは気高さを。ディティールには細かな刺繍が繊細さや儚さを。そして何より、称え護らんとする龍の翼が見え隠れするのだ。
誰よりもアテムの幸せを、自由を願った男。そして誰よりもアテムをよく知る男。
何が、ただ一人の友だ。
これが友だと言うのならば、オトモダチなど本当に友情ごっこでしかない。
嫉妬心がないとは言わない。勝ったとも負けたとも思わない。それはアレの方も同じこと。これもまた、1つの愛の形なのだろう。
それは瀬人だけが知っている。
セト、アテムは幸せな未来を歩む。心の中で呟く。
「いいだろ。今年はお前も嬉しそうだし。」
「そうかもしれんな。」
「そんな他人事みたいに言うもんじゃないぜ。」
「そうだな、ありがとう。」
アテムの目が驚いたように見開かれる。
「瀬人が、礼を言った…」
「何だそれは。」
去年は酷いもんだった、などと言うが知ったことか。記憶としては頭にはあるが知らん。
アテムの口元についたケーキのクリームを指先で掬って味見する。甘い。まるでこの現実そのもののような味だ。
幸せを、自由を願うことに、その重さに相違はない。形と役割が違うだけ。
「アテム。お前は、幸せになるんだ。」
これでは、アレと同じことを言ってしまっているではないか。瀬人は己に呆れ、一瞬だけ、眉を顰めた。
「俺は幸せだぜ。お前も、幸せになってくれよ。」
「お前が居るのだ、それはもう叶っている。」
「ああ、もう!本当に恥ずかしい奴!」
いつものように手を取って目を見つめて囁やけば、アテムは赤くなって悪態を吐く。
いずれは慣れてしまって素っ気なくなる日が来るのかもしれないが、それはそれで構わない。受け止めたと言う証である。
今はまだ、照れて文句の1つでも探しているのだろう。
だが、幸せ、それは事実なのだから仕方あるまい。瀬人はそれを嘘偽りなく伝えるだけだ。
アテム。唯一、合理でも計算でもなく、自分の心で欲した存在。
瀬人が、自分が初めて欲して、待って、選ばせた。
その答えを、永遠に裏切ることはないだろう。

神は癒しを齎すものではない。幸福を齎すものでもない。
神が与えるのものは命だけ。
瀬人の感情に触れ、全てを齎すのはアテムという人間だと言うことに、いつ気付くのだろうか。
何年かかろうが構わない。死すら分かつことはないだろう。猶予ならばいくらでもある。
教えるだけだ。
また、同じように。1つずつ。











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