04 五厘王


アテムの現世引きこもりニート生活は、時折仲間たちと外へ遊びに行くという適度な娯楽も加わり、文字通りの黄金期を迎えていた。形成した資産と、瀬人の財力という名の「無敵の鎧と盾」に守られ、アテムの魂はかつてないほど洗濯され、ふやけきっていたのである。

この日も、そうだった。
童実野町の広場にあるベンチに腰掛け、アテムは新しく買ったスマートフォンの画面を眺めながら、遊戯たちとの待ち合わせ時間だった。レザージャケットの襟を正し、現世の穏やかな風を楽しんでいた、その時。
すっと、隣のスペースに誰かが腰掛けた。
最初は何の気なしに視線をスマホに戻そうとしたアテムだったが、その人物から放たれる、尋常ではない「重圧」に全身の細胞が強制的に戦闘モードへ引き戻された。瀬人のそれとも違う、もっと古く、もっと厳格で、執念深いまでに重い神聖なオーラ。
「……長らくお探しいたしましたよ、王」
低く、地を這うような冷徹な声が、アテムの鼓膜を震わせた。
「……っ!?」
アテムが恐る恐る隣を振り向くと、そこには青と白の神官服を身にまとい、褐色肌に鋭い眼光を宿した男。古代エジプトの神官であり、アテムの死後に王位を継いだ男、セトが座っていた。現代の童実野町の広場で、完全に浮きまくっているコスプレ状態(しかし本物)である。
セトはアテムをキッと睨みつけると、青筋を浮かべながら低い声で言葉を紡いだ。
「あの日、現世からの扉が開き、王がようやく冥界へ還られたと、我ら神官団一同、歓迎の準備をしておりました。……それなのに、玉座の前に置かれた置手紙『ちょっと現代行ってくる。あとは頼んだ』とはどういうおつもりですか。私はあなたがパズルに封印されていた3000年間、あなたが逝ったあとのエジプトも、冥界での新体制の執務も、ずっと王の仕事を代行し続けていたのですが」
「セ、セト……!なぜお前が現世に……!?」
「冥界のセキュリティの穴を突いて脱走したのはあなたの方です!さあ、溜まりに溜まった3000年分の行政書類があなたを待っています。大人しく還りますよ!」
3000年分の過労が爆発した元神官の怒りは、大邪神ゾークをも凌駕するほどの凄まじさだった。
「じょ、冗談じゃない!俺はもう働かない!!」
アテムはベンチから跳ね起きると、王のプライドなど綺麗さっぱり墓地へ送り、脱兎の如く走り出した。
「逃げられると思うな……!」
ちょうどその時、広場の向こうから「あ、アテムー!お待たせー!」とやってきた遊戯、城之内、杏子、本田の4人は、血相を変えて激走してくるアテムと、それを追う不審な服装の男を目撃した。
「ええっ!?なに、何が起きてるんだよ!?」
「分からない!だがとにかくヤバい!逃げるぜ、相棒!」
アテムは走りながらスマホを操作し、瀬人の現在地をGPSで確認した。
……本社ビルか!奴のところへ行くしかない!
現代の童実野町において、この冥界からの最強の追跡者を止められる盾は、あの男の傲慢な権力をおいて他にない。アテムは全力疾走で海馬コーポレーション本社ビルへと滑り込み、背後からついてくる遊戯たちを引き連れて、エレベータへと飛び乗った。
「おいアテム!あのコスプレ野郎は誰なんだよ!?」
「俺の生前の従兄弟であり、後継の王であり、冥界の過酷な労働環境の体現者だ!」
「意味わかんねえよ!!」
チーン、と最上階の音が鳴り、アテムは社長室の重厚な自動ドアを文字通り突き破るようにして駆け込んだ。
「海馬ーっ!助けてくれ!罠だ!冥界からの追手が来た!!」
「喧しいぞ、アテム。俺のオフィスで何のご来光だと……遊戯まで何事だ」
デスクでホログラムを見ていた瀬人が怪訝そうに顔を上げた瞬間、アテムは躊躇なく瀬人のデスクの後ろへ回り込み、その広い背中の後ろにガタガタと震えながら隠れた。完全に盾扱いである。遊戯たちも息を切らしながら社長室へなだれ込み、ドアの方を警戒する。
数秒ののち。
トントン、と、社長室にはおよそ似つかわしくない、静かで威厳のあるノックの音が響いた。
「……失礼いたします」
静かにドアが開き、神官服のセトが、悠然と社長室へと足を踏み入れてきた。
童実野町最強のセキュリティを誇るKC本社ビルを、まるで己の庭のように突破してきた男。
そのセトが顔を上げた瞬間、社長室の空気が完全に凍りついた。
デスクの前に立つ、白いロングコートの瀬人。
ドアの前に立つ、神官服の神官セト。
3000年の時を超え、全く同じ顔、全く同じ傲慢な魂を持つ「二人のセト」が、現代の最高テクノロジーの部屋で、ついに真正面から視線を交錯させたのだった。

「ええええええええええええっっっ!!???」
社長室に、遊戯、城之内、杏子、本田の絶叫が綺麗にハモった。
4人は目の前の光景が信じられず、何度も何度も、デスクの前に立つ瀬人と、ドアの前に立つ神官セトの顔を見比べ、完全にパニックに陥っている。
「か、海馬くんが二人……!?いや、片方はエジプトの服を着てるけど……顔が、顔が全く一緒じゃないか!」
「おいおいおい!双子か!?いや、海馬の隠し子!?そんな年齢じゃねえし、なんだよこれ、ドッペルゲンガーってやつか!?」
城之内が頭を抱えて叫ぶ中、当の瀬人は、自分と瓜二つの顔をした不審な乱入者を前にしても、眉ひとつ動かさなかった。ただ、その青い瞳だけが、冷徹極まりない光を放っている。
「……フン。何の用だ、古代の亡霊が。俺のオフィスに許可なく立ち入る不届き者は、我が社の黒服にビルから叩き落とされるのがルールだがな」
瀬人が低く威嚇するように言い放つと、神官セトはふっと、瀬人と全く同じ角度で不敵な笑みを浮かべた。その傲慢な態度、響く声のトーンまで鏡のようにそっくりだ。
「私は神官のセト。……そこに隠れている『先代様』に、少々……いえ、計り知れないほど深い所用がございましてね」
セトの口から紡がれた「先代様」という、ガチギレモード全開のドスの利いた響きに、瀬人の背後に隠れていたアテムは、ヒッと小さく悲鳴を上げてさらにガタガタと震え出した。
「アテム。情けない声を出すな」
瀬人は背後を少しだけ振り返り、話を促した。
「そこの男は何者だ。なぜお前はそれほど怯えている」
「海馬……っ、聞いてくれ」
アテムは瀬人の白いロングコートの裾をきゅっと掴みながら、涙目で訴えた。
「そいつは冥界の役人を束ねる、俺の生前の名代……セトだ。俺をあの暗黒の書類地獄冥界のデスクワークへ連れ戻しに来たんだ!」
神官セトは一歩前へ踏み出し、アテムをキッと睨みつけた。
「当然です!この男は冥界の王としての職務を放棄し、現世へ不法に脱走した大罪人!私はこの男を、元の玉座デスクへ引き取りに来たのです!」
「冗談を言うな!」
アテムは瀬人の背中からひょっこりと顔を出し、悲惨な形相で反論した。
「俺は3000年も戦い続けたんだ!現世へ甦ってからも闇のゲームばかりだ!冥界へ還ってまで、なぜ終わりのない行政書類や都市開発計画と戦わなければならないんだ!これは完全なる過労だ!労働基準の崩壊だ!」
過労を盾に激しく主張するアテム。
しかし、神官セトの目は冷酷そのものだった。セトは懐から、古代のパピルス……ではなく、なぜか現代の電卓(おそらく道中で買ったのだろう)を取り出すと、淡々と数字を叩きながら冷徹に述べ始めた。
「……過労、ですか。フン、笑わせないでいただきたい。では、具体的な数字でお話ししましょう、先代様」
「な、何だと?」
「あなたが千年パズルに封印され、気楽に眠りこけていた期間――約3000年。その間、生前にエジプトを統治し、死後も冥界のシステムを維持し、あなたが還ってくるまでの全ての事務処理をワンオペでこなし続けた私の総労働時間――3000年以上」
パチパチ、と社長室に電卓の冷たい音が響く。
「対して、自称武藤アテム。あなたの実質的な労働時間。生前の在位期間、わずか数年。幼少期のファラオ英才教育の期間をすべて合算したところで、あなたの通算労働時間は……せいぜい15年」
「じゅう、じゅうこ……っ!?」
「3000年不休の私に対し、あなたはたったの15年。200分の1です。これのどこが過労ですか。私に言わせれば、あなたの貯蓄ライフ有給休暇はとっくにマイナス。今すぐ冥界へ還り、残りの2985年分、馬車馬のように書類を片付けていただかねば、計算が合いません」
セトのあまりにも正論すぎる、かつ圧倒的な労働時間の差を突きつけられ、アテムは「う、うぐっ……!」と言葉を詰まらせた。
「さん、3000年のワンオペ……」
横で聞いていた城之内が、思わず神官セトの方に同情の眼差しを向ける。
「おい、アテム……お前、それはマジでブラック企業の社長よりタチが悪いぞ……」
「違う!俺だってパズルの中で精神的に苦悩していたんだ……多分」
必死に言い訳をする現代っ子姿の先代。
全く同じ顔をした二人の男が、アテムの「労働問題」を巡って睨み合う社長室。事態は、現代のどの闇のゲームよりも世知辛い、古代と現代の過労死ラインを賭けた大論争へと発展しようとしていた。
「くっ……!」
3000年対15年という圧倒的な労働格差。セトの持つ電卓の数字、0.5%は、アテムのいかなる言い訳トラップをも粉砕する破壊力を持っていた。このままでは、あの快適な海馬邸のベッドも、毎日の宅配ピザも、スマホの動画配信サービスも、すべてが泡と消えて冥界のデスクワーク地獄へと逆戻りだ。
(俺は……俺はまだ、現世でダラダラしたいんだ!)
追い詰められたアテムの脳細胞が、未曾有の危機を前にして、とんでもない方向へとフル回転を始めた。そして次の瞬間、彼は瀬人の背中からバッと飛び出すと、胸の前に両手を当て、悲劇のヒロインのような眼差しを瀬人に向けた。
「……仕方がない。本当の理由を話そう、セト。俺が冥界を捨ててまで現世に残りたかったのは、書類から逃げたかったからだけではない!」
「ほう?何です」
冷ややかな目で睨むセト。
アテムはゴクリと唾を飲み込み、一世一代の……そして極めて雑な大嘘を言い放った。
「俺は……現世に戻って、気づいてしまったんだ。俺の魂は、この現世に生きる海馬瀬人を、愛してしまったのだと……!奴のそばにいたい、その一心で、俺は次元の壁を越えたんだ!」
「……はぁ!?」
社長室に、再び別の意味での大絶叫が響き渡った。
「ええええええええええええっっっ!!!???」
遊戯は目玉が飛び出さんばかりに驚き、杏子は両手で顔を覆って赤面し、城之内はショックのあまり顎が外れそうになっている。
「あ、アテム……!?お前、海馬を……愛し……えええええっ!?」
「マジかよおいおいおい!宿敵から愛の告白ぅ!?」
ピュアな仲間たちは、アテムの必死すぎる表情にまんまと騙され、完全なる大パニックに陥った。
しかし。
「…………」
「…………」
アテムが命綱として利用した瀬人と、追跡者である神官セトの二人は、微塵も動じていなかった。それどころか、全く同じ顔をした二人の男は、全く同じ「底冷えするような冷徹な目」でアテムをジロリと見下ろした。
同じ魂を持つ二人には、アテムがその場のノリと勢いだけで、現世のニート生活を死守するために放った「雑な切り抜け策」であることなど、完全に筒抜けだった。
「フン……」
瀬人は呆れたように鼻を鳴らし、腕を組んだ。
「アテム。我が社の防犯カメラの映像には、貴様が毎日スウェット姿でポテトチップスを貪り、ゲームの画面に向かって叫んでいる姿しか映っていないが?俺の部屋に顔を出した目的も、スマホだけだ。……これが愛だと?笑わせるな」
「う、ぐっ……!」
間髪入れずに、神官セトが電卓をパシッと叩いて、冷酷な正論でアテムをさらに詰めにかかる。
「その通りです!先代様、愛だの何だのと耳障りの良い言葉で誤魔化せると思わないでいただきたい!そもそも、あなたがこの男を愛しているというのなら、なぜ日中は彼が会社で身を粉にして働いている間、その自宅で昼過ぎまで爆睡しているのですか!」
「そ、それは時差ボケが……」
「そもそも脱走と恋慕の順が矛盾していますし、さらに言いますと、本当に愛する男のそばにいたいのであれば、彼が帰宅した瞬間に『海馬、今日の夕食のハンバーグを大盛りにしておいてくれ』などと使用人に伝えるような、完全なる『ヒモの要求』を出すわけがないでしょう!あなたが愛しているのはこの男ではなく、この男の持つ【莫大な資産と快適なWi-Fi環境】です!」
「め、名推理すぎる……!」
城之内が思わずセトの正論に拍手を送りそうになる。
「う、……セト、お前というやつは……っ!」
完全に本質を見抜かれ、アテムはだらだらと冷や汗を流しながら、再び瀬人の背後へとジリジリと後退し始めた。
王の乾坤一擲の「愛の告白」は、現代と古代のセトによる完璧なダブル・ロジカルハラスメントによって、一瞬にして無効化されてしまったのだった。
「ち、違う!本当なんだ!嘘じゃはない、海馬、俺の目を見ろ!」
完全に退路を断たれたアテムは、もはや手段を選んでいられなかった。現世の輝かしいダラダラ生活――すなわちゲーム、ピザ、そして昼過ぎまで貪る二度寝の権利を守るため、彼はバッと瀬人の腰にしがみつき、その白いロングコートを力一杯に掴んで抱きついた。
「離れろアテム!貴様、何をする!」
「離れるものか!俺のこの熱き魂の鼓動ニートへの執着を、お前なら分かってくれるはずだ、海馬!」
その必死すぎる宿敵の姿に、瀬人はこれまでにないほど不快そうな、だがどこか呆れ果てた顔でアテムのツンツン頭を押し返そうとする。
その光景を見た神官セトは、怒りで額の青筋をさらに増大させ、手にした電卓をアテムへと突きつけた。
「見苦しいですよ、先代様!往生際が悪い!さあ、大人しく冥界へ還って働きなさい!」
「嫌だ!還ればまたあのパピルスの山が待っているんだろ!俺は還らない、絶対にここで暮らす!」
「還りなさい!3000年分の私の苦労を少しは労おうとは思わないのですか!」
「お前は名代だろ!頼むからあと3000年ほど頑張ってくれ!」
瀬人の背中を挟んで、「還れ働け」「還らない!」の不毛極まりないラリーが激しく応酬される。かつてエジプトを統べた最高権力者トップ2の会話とは到底思えない、世俗的かつ泥沼の押し問答に、遊戯たちはただただ口をあんぐりと開けて見守るしかなかった。
「……フン、静かにしろ!」
社長室に響き渡る、瀬人の一喝。
その絶対的な覇気に、アテムもセトもピタリと動きを止めた。
瀬人はアテムを強引に引き剥がすと、乱れた衣服をスマートに整え、腕を組んで二人を見下ろした。
「この件、一旦は俺が預かる。……神官のセトと言ったな。お前が3000年もの間、この腑抜けた男の代わりにワンオペで組織を回してきた苦労は、一企業のトップとして理解できんこともない」
「ご理解いただけますか、現代の子」
セトの青筋がマシになった。
「だが」と瀬人はアテムを冷酷な眼差しで射抜いた。
「この男をただ冥界へ送り返したところで、またすぐに脱走して我が家の冷蔵庫を漁るのがオチだ。ならば、ここで『労働』という概念をその甘えた魂に叩き込む必要がある」
「な、何だと……?」
アテムに不吉な予感が走る。
「アテム。貴様に『海馬コーポレーションでの勤務』を命じる」
「!!」
「絶望するな。お前の処理能力を考慮し、勤務時間は超短時間――毎日特定の数時間だけ働く『コアタイム勤務』だ。我が社の最新ソリッドビジョンのテストプレイヤー、あるいは受付で置物として座る……何にせよ悪いようにはせん。……どうだ、これをこなすなら、引き続き海馬邸での最高級ニート生活と、月々のピザを保障してやる。拒否するなら、今すぐこの古代の亡霊に引き渡して強制送還させるが?」
瀬人が提示した、あまりにも現実的で、かつ逃げ場のない「妥協案」。
「くっ……!」
アテムは、この上なく絶望的な表情を浮かべた。闘いたくない、働きたくないと願って脱走して、海馬邸に避難できたのに、結局、また「シフト」に組み込まれることになってしまったのだ。
しかし、ここで断れば、待っているのは2985年分の不休の書類地獄である。それに比べれば、一日数時間の労働で、残りの時間は全てゲームと動画に費やせる今の環境は、まだ天国と言えた。現世のダラダラ生活を死守するため、背に腹は代えられない。
「……分かった。その条件で……手を打とう」
アテムはがっくりと肩を落とし、悲壮感漂う顔で受け入れた。
「賢明な判断です、先代様」
神官セトはふっと満足そうに電卓を懐に収めると、瀬人に向かって恭しく一礼した。
「では現代の子よ、先代様の教育をしばらくお任せする。私は一旦冥界へ戻り、王がいつ還ってもいいようにデスクの準備を整えておきましょう。……では」
白い衣服を翻し、セトは来たと時と同じように悠然と社長室を去っていった。
静まり返る社長室。
そこには、実にあらゆる人間(および幽霊)の、様々な思いが渦巻いていた。
良かった……のかな?とりあえずアテムが路頭に迷うことも、急に冥界に連れ戻されることもなくなって、一安心だけど……なんか瀬人くんに飼われるルートが確定しちゃったな……と、複雑な表情で相棒を見つめる遊戯。
いやー、3000年のワンオペ神官、マジでリスペクトだわ……。それにしても海馬の奴、結局アテムを自分の手元に置きたかっただけなんじゃねえの?と、呆れ半分の城之内。
そしてアテムは、ポケットに手を突っ込み、深く重いため息をついていた。
フッ……明日からは『海馬コーポレーションの社員』としての新たな闘いシフトが始まるわけか。だが、これも全ては、現世の至高の引きこもりライフを死守するため……。絶対に遅刻はしない!
デスクの奥で、瀬人は自身のコーヒーを一口すすり、静かに、そして極めて愉悦に満ちた笑みを浮かべていた。宿敵を自らの絶対的な管理下に置き、働きたくない状態からスタートし、労働の義務まで課すことに成功したのだ。これ以上の完全勝利パーフェクトゲームはない。

アテムの、現世での奇妙なフリーター、兼、最高級居候生活は、こうして形を変えながら、今度こそ本格的に幕を開けるのだった。
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